サンガウプロジェクト発足!Part1

サンガウ地方ベタ・クリプト保全プロジェクト発足!

先日現地から少しツイートしましたが、サンガウのBetta antoniの生息地、またCryptocoryne striolataの自生地の周辺環境が悪化し、生存危機に陥ってしまいました。
とても美しい環境が残されていた場所だっただけに自分的に衝撃がありましたが、とっさに「両種をどうにか護ることは出来ないか」と考えました。
この両種を護っていくためにはこれ以上の環境悪化を防ぎ、環境を整えることが必要です。
しかしその土地が誰かの所有地で既に畑として切り開かれてしまったわけなので、その土地を入手する以外に自分の思うようには出来ません。
幸い土地所有者はすぐに判明し、交渉の末何とか土地は入手出来そうなのです。
そこで結論から言えば、皆さんにもご協力いただきクラウドファンディング的なもので、その資金を調達したいと思っています。
その詳細はまた後にお伝えするとして、まずはこの場所の以前の状態、現在の状況をご紹介したいと思います。


僕がこの場所を最初に訪れたのは1998年。19年前の事です。
この場所はサンガウのとある村の小高い丘の奥まった地点にあり、地形的要因によってかなり閉鎖された環境にあります。
ベタ・アントニーは源流嗜好(標高が高いという意味ではない)のベタであり、細流の源頭部まで遡りそこを生息地としています。
驚くことにその生息範囲は「ここからここまで」と言えるほど限られているのです。
この場所の場合、距離にすると細流の源頭部から約100~150mほど下流までが生息域で非常に狭い範囲に生息しています。

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ストリオラータに関しては、このエリアの中~下流部にかけて個体数が多いです。
チームボルネオでも5年周期ほどでこの場所でストリオラータを採集したりしているのですが、今まで長い間その個体数や環境が大きく変わることはありませんでした。もちろん採集量には十分に気を付けていましたが。
しかし今回訪れてみると、周辺は切り開かれ細流はかなり荒れてしまっていました。
切り開いたのは去年だそうです。
まずさっそくその環境変化を見ていただきましょう。
古い画像はポジフィルムをデジカメで撮影するという力技なので画質が悪いです。すいません。

自生地下流部
まずは下流部です。
この場所のさらに下側は小規模な湿地になっており、一時的に「川」の形状ではなくなります。
それがこの自生地を隔てることになり、隔離性を高めています。
その湿地帯より下側にはアントニーは生息しておらず、またストリオラータも自生していません。
1998年
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2009年
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2017年(右側サイドが切り開かれてしまいました。)
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しかしまだ脇にはクリプトがしっかり生えています。
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自生地中流部
次に自生地中流部です。
ここではさらに小さな支流が合流しますが(画像の右側上方から)、もともと小さな川なので水量を保つ上でこの支流も重要です。
1998年
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2009年(10年以上経ってもヤシ科の同個体が残っています。)
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2017年(ギャーッ!!)
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自生地上流部方向にカメラを向けて。
中流部より上流100m以内で源頭まで到達します。
1998年
以前は先が見通せず、入り込むのが大変なほど鬱蒼と植物が茂っていました。
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2017年
同じ場所とは思えない。キレイさっぱり切り開かれてしまいました。
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次は河川周辺の土地を切り開くと、河川にどんな影響が出るかを書きたいと思います。


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