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zoom RSS Bangka島リコリス採集

<<   作成日時 : 2017/04/13 19:43   >>

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今回、久しぶりにベタやリコリスの採集にバンカ島へ行ってきました。
結論から言えばこの島の環境悪化は酷いものがあり、ベタやリコリスなど定着性の強い魚類生物に限らず、もはや人間にとっても河川の利用を大幅に制限される結果となっています。

「以前はこの場所に存在したが今は消滅した」という事が多くなってきています。
新しい採集地を探すにしても、その事を認識しなければその種の本来の分布域を把握することは出来ません。
また存在しない場所もよく観察する価値があります。
元々存在しない場所だったのか、それとも存在しなくなったのか、存在する場所と何が違うのか、どうなったら存在することが出来なくなるのか、のヒントがあるかもしれません。

当たり前ですが、採集者は存在した場合にのみ撮影して画像をネットに公開します。
その裏には、現在は存在しないという無撮影が山ほどあるのです。


1枚目の画像の河川は2012年には無かった河川です。
あるGPSポイントに行こうとしていましたが、何か様子が違う。こんな川を渡った覚えはない。
驚いたことに河川を新たに人工的に作っていたのです。
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その新たに作った河川を渡った裏手にある「デイスネリィが一匹たりとも採集できない場所」です。
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もしこの場所に初めて来た人なら「わ〜、ひどい場所だ、こんな場所にリコリスいるわけねえ。」というだけで、この写真をブログに載せることはないでしょう。
しかしこの場所は2012年には1時間で数十匹のデイスネリィが採集出来た場所なのです。
同じ場所の2012年当時の画像が↓です。
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次の画像はリコリス・ビンタンの生息地です。良い状態が現在は保たれています。
水量も豊富でクリプトコリネ・ロンギカウダもびっしり生えています。
流れの多少緩い場所のクリプトコリネの葉の下にリコリスが生息しています。
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次は新たな産地のリコリスですが、この種を便宜上以前は「ビンタン種」としていましたが、どうやら違うようです。
尾びれのパターンなどはむしろデイスネリィ種の方に近いです。ただしデイスネリィ種のように尾ひれ中央部のフィラメントのような軟条の伸長はありません。
これも便宜上ですが、Parosphromenus sp. aff. deissneri にしておきます。
正にリコリスの生息地というパーフェクトな生息地です。
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このような場所はBetta edithaeも多く生息しています。
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次に以前に採集したParosphromenus sp. aff. deissneri 種の生息地ですが、こちらも様子が変わっていました。
しかも良い方向へ!これは滅多にない稀な例です。
まず2012年当時の画像から。この場所と道路を渡った上流側にも細々と生息していました。
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以前はトラック、車、バイクなどが河川に入り込んで洗車などしていました。
今回訪れると、車などの出入り口は植物で覆われ河川に入り込むことが出来ない状態になっていて、にわかには同じ場所とは思えないほど変化していました。
なぜこの場所を洗車場として利用しなくなったのかは分かりませんが、人が入らなくなると一気に植物は繁茂し始めます。
2017年今回の画像が下です。なんかすごく変わった・・・。
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以前この場所で採取した個体の標本です。
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次はdeissneri 種の小規模な生息地です。クリプトコリネも繁茂しています。
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現在でもデイスネリィ種の生息地はありますが、コバの自生地が無き今、いずれも一場所で10匹以下しか採集できないような小規模な生息地が多いです。
今後このような小規模な生息地も無くなっていき、さらに見つけ出すのが困難になっていくでしょう。


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