マウスブルーディングベタ 北カリマンタン

昨年の11月の北カリマンタン採集の際のベタ画像です。


Betta albimarginata
北カリマンタン、マリナウでの採集です。
本種は流れの緩い細流に生息しています。
特に落ち葉が川底にたまっているような流れ、また川岸から草や根が水中にまで侵出しているような場所には多数生息しています。


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アルビマルギナータの生息地。
数は少ないですが、Betta unimaclataもこのような場所で採集できる事があります。
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↓このような川岸から植物が水中にまで侵出しているような場所に運よく出会えば、多数のアルビマルギナータを採集する事が出来ます。
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Betta unimaclata
こちらもマリナウでの採集です。
ウニマクラータはアルビマルギナータと比べると、もっと流れがあり岩がゴツゴツしたような傾斜のきつい細流に生息しています。
ウニマクラータの生息するような細流の岩には、ブセファランドラが自生していることも多いです。
このような場所は網やザルでの採集は難しいので、採集はもっぱら針を使わない簡単な仕掛けの釣りになります。


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ベタ ウニマクラータの生息地。
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昨年、現地から「200匹のアルビマルギナータを採集した」というツイッターに対して、ベタの愛好家さんからご質問がありました。
「貴重なベタをそんなに採集して大丈夫なのか?」というご質問でした。
これはとても重要な質問です。
ベタを愛好されている方が、ベタを採り過ぎる事で生息数が激減するのではないかと心配をされるのは当然のことだと思います。

結論からいえば、私がベタを200匹採集しても問題はありません。
現実にはベタ アルビマルギナータは年間1000匹以上がコンスタントに採集され、世界各地に出荷されています。
この状況が既に10年間続いているのです。
にも関わらず僅か1日、2~3本の状態の良い細流に当たれば200匹を採集する事が出来るのです。
エリアは広大で、細流は入りきれないほど多数あります。

しかし、この「問題ない」という事には注意が必要です。
採集出来るだけいくらでも無駄に採集して良いわけではもちろんありません。
採集を生業とするものは、当然その商売を持続的に続けていかなければなりません。
ですので、そのエリアの環境がどれほどの生息数を維持できるか、また生産出来るかを慎重に見極めなくてはなりません。

また種類に応じた生態を加味することも必要です。
例えば、アルビマルギナータやチャンノイデスなどは細流と本流を行き来することがあります。
これは魚の意思ではなく、集中的な大水によって流されてしまうのです。

以前マハカム水系でベタ チャンノイデスの非常に良い状態の生息地がありました。
僅か1時間ほどで数十匹採集できました。
しかし次に行った時、ものすごい激流になっていてチャンノイデスは1匹も採れませんでした。
遊泳力の弱いチャンノイデスはこの流れの中では態勢を維持する事は出来ません。流されるしかないのです。
水は2~3日経てば引いてきますが、魚はすぐには戻りません。
もし初めて採集に行った時がまさにその時であれば、「こんな良さそうな細流なのにベタがちょっとしか採れない、チャンノイデスの生息数は非常に少ない」という結論になりがちです。

同じ場所に何度も行ってみる。
たった一度ちょっと見ただけで結論付けるにはデータがあまりに不足しています。
一を見て十を知ったように言う人の事を私は信用しません。笑

「十を見て一を知る」

魚の採集にはそれが必要です。


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