生息地&自生地 「ビフォー・アフター」

さてちょっと時間がかかりましたが、前回のクリプトコリネ・バンカエンシスの自生地環境の悪化の様子です。
ついでにカリマンタンのいくつかのポイントもありますので紹介します。
画質がすごく汚いのは、横着してポジフィルムをデジカメで撮影するという力業を使ったせいです・・・^^;

同じ場所へ何度も行くのには理由があります。
このような画像も10年以上同じ場所をチェックしているからこそ撮影できるのです。
どのような変化があった時に動植物の個体数は減少するのか、または増加するのか。
変化がないことをチェックすることもまた重要と考えます。
それを愛好家さんに押し付けようとは思いませんが、このような状況があることを知っていただきたいとは思いますね。


基本的にどのビフォー・アフター画像もほぼ同じ位置からの撮影です。

事例1:バンカ島コバの河川 「ビフォー」
(リコリス・デイスネリィの生息地、クリプトコリネ・バンカエンシスの自生地)
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事例:1バンカ島コバの河川 「アフター」 (画角はちょっと違いますが同ポイント)
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下画像も上画像と同河川。以前は濃いブラックウォーターが流れる美しい河川でしたが・・・
右下にクリプトが見えます。ひどい濁りと水質悪化で、クリプトコリネとリコリスは激減しました。
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こちらも美しいブラックウォーターで、現地住民のマンディ場でした。
事例2:バンカ島西部の小河川 「ビフォー」
(未記載のリコリスの生息地)
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あら?場所間違えたかな?と思ったくらいですが、同じ場所です。
事例2:バンカ島西部の小河川 「アフター」
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上の画像と同じ場所です。見事な壊れようです。
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バンカ島でのこのような環境悪化はたいてい鉱物の採集(おもに錫)のためです。
現地民の住環境も脅かされトラブルになることもありますが、インドネシアでは住民の声が聞き入れられることはほとんど無いと言っていいでしょう。



大変美しい環境、豊かな生物相が残っていたポイントでした。
事例3:西カリマンタン州マンドールの湿地林 「ビフォー」
(ベタ・マンドール、ルティランスなどの生息地)
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こちらも同じ場所かと目を疑う光景です。同一地点の撮影です。
事例3:西カリマンタン州マンドールの湿地林 「アフター」
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マンドールでは鉱物の採集(おもに金)のためこのような大変貴重な湿地林が壊されます。



ブセ・スカダウ2が採集できる大変美しいブラックウォーターのスカダウの川です。
事例4:西カリマンタン州スカダウの小河川 「ビフォー」
(ベタ・タエニアータの生息地、ブセファランドラの自生地)
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事例4:西カリマンタン州スカダウの小河川 「アフター」
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新たな家を建てるため、彼らは河川のギリギリまで樹木を切ってしまいます。
流域サイドのほんの10mだけでも手をつけないで樹木を残してくれるだけで、河川の環境はだいぶ守られるのですが・・・
こんなきれいな川の流域でこんなことをしてしまうのは、地域の住民が自分たちの住環境に対して意識が低いため(公共の場所に関してルールがないとも言える)でしょう。困るのは自分たちなんですがね・・・
このすぐ下流側に泳げるほどの深みがあり、地域住民は皆そこで水浴びをしていたのですが、河川サイドの土砂が崩れ膝下ほどの水深しかなくなってしまい、水浴びが出来なくなってしまいました。


他にもこのように環境が悪化している場所は星の数ほどあります。
人口増加や環境意識の低さなど原因は様々あります。
しかしこのような環境悪化の流れはかつて日本がそうだったように(今もか・・・)、そう簡単に止められるものではありません。
今はたくさんいる、たくさん生えてると思っていても、インドネシアの動植物は近い将来あっという間に激減していくでしょう。

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